キリッと健康コラム

記憶力が急に悪くなった原因|考えられる疾患や対処法についても解説

ついさっきまでしようとしていたことを忘れる、人の名前を思い出せないなど、軽い物忘れであれば誰しも一度は経験があるものです。一方で、物忘れが頻繁に発生するようになったり、日常生活に支障をきたすほどになったりすると、何かの病気ではないかと不安を感じる方もいるでしょう。

当記事では、記憶力低下の原因となりうる具体的な疾患について詳しく解説し、それぞれの疾患の特徴や症状、治療法などを紹介します。

 

1. 記憶力が急に悪くなった原因

新しい情報を効率的に記憶するのは簡単ではありません。記憶力が悪くなる原因は多岐にわたり、複雑に絡み合っている場合もあります。以下では、記憶力が急に悪くなった原因として考えられるものを6つ紹介します。

 

1-1. 加齢

記憶力が急に悪くなったと感じる原因の1つに、加齢による脳機能の変化があります。加齢に伴い、脳の神経細胞の数が徐々に減少すると、情報伝達を担う神経線維も変化します。これにより、情報の伝達速度が遅くなったり、新しい情報を効率よく処理する能力が低下したりしてしまいます。

また、脳への血流も加齢とともに低下する傾向にあります。脳は大量の酸素と栄養を必要とするため、血流の低下は脳細胞の活動に悪影響を及ぼし、記憶力を含む認知機能の低下につながります。

 

1-2. ストレス

現代社会において、多くの人が仕事や人間関係、家庭環境など、さまざまな要因からストレスを受けているでしょう。過度なストレスは心身に悪影響を及ぼし、記憶力にも影響を与えると言われています。

ストレスが記憶力に影響を与えるメカニズムは複雑です。主な要因としては、ストレスホルモンであるコルチゾールの影響が挙げられます。慢性的なストレスにさらされると、コルチゾールの分泌が過剰になり、脳の海馬という記憶を司る部位に悪影響を及ぼすと言われています。海馬は新しい記憶の形成や情報の整理に大きく関与するため、その機能が低下すると記憶力の低下につながることがあります。

 

1-3. 睡眠不足

睡眠不足は記憶力にも影響を与えます。

睡眠中、脳は日中に得た情報を整理し、長期記憶として定着させる作業を行っています。睡眠時間が不足したり、睡眠の質が低下したりすると、この記憶の整理・定着プロセスが妨げられ、結果として記憶力の低下につながるでしょう。特に、深い睡眠(ノンレム睡眠)は記憶の固定に大切です。

 

1-4. 認知症

認知症は、脳の病気によって記憶力や判断力といった認知機能が低下していく病気の総称です。認知症の代表的な種類には、アルツハイマー型認知症があります。脳の神経細胞が徐々に破壊されていく病気で、初期段階では物忘れが主な症状として現れます。

物忘れと認知症による物忘れは異なります。認知症の場合、体験自体を忘れてしまったり、時間や場所の感覚が曖昧になったり、同じことを何度も尋ねたりするなどの症状が見られます。認知症による記憶力低下は進行性の病気であるため、根本的な治療は難しいのが現状ですが、早期発見・早期治療によって進行を遅らせることは可能です。

 

1-5. エネルギー不足

脳は大量のエネルギーを消費する器官です。食事を抜いたり、偏った食生活を送ったりすると、脳に必要な栄養やエネルギーが不足し、記憶力や集中力の低下につながると考えられます。

記憶力を保つためにも、バランスの取れた食事を規則正しく摂ることが大切です。特に、ブドウ糖は脳の主要なエネルギー源となります。

 

1-6. スマホの過剰使用

スマートフォンを使用しすぎると、脳の前頭前野という、集中力や記憶、注意などを司る部位の機能低下を招く可能性があると言われています。

また、常に情報にアクセスできる環境は、脳が情報を記憶する努力を怠る原因ともなり得ます。意識的にスマートフォンの使用時間を減らし、デジタルデトックスの時間を作ることも有効です。

 

2. 急な記憶力の低下から考えられる疾患

記憶力の低下から考えられる疾患は、主に以下の通りです。ただし、本当にその疾患であるか判断するためには医師の診断が必要なので、気になる症状がある場合は病院を受診しましょう。

  • 脳血管性認知症
  • アルツハイマー型認知症
  • 慢性硬膜下血腫
  • 脳腫瘍
  • 水頭症
  • うつ病
  • 一過性全健忘

記憶力低下は認知症だけでなく、うつ病でも見られることがあります。集中力の低下や意欲の減退といったうつの症状に伴い、記憶力も影響を受けます。

うつ病は早期の治療が非常に大切です。早期に適切な治療を受けることで、症状の早期改善、慢性化の防止、何よりご自身の苦痛の軽減につながります。

 

3. 記憶力の低下を防ぐ方法

記憶力の低下を防ぐ方法として、医療機関への受診、生活習慣の改善、ストレスの解消、日々の工夫によって物忘れを補う方法などが挙げられます。以下でそれぞれについて詳しく紹介します。

 

3-1. 病院を受診する

記憶力の低下が気になる場合は、まず医療機関を受診することが大切です。単なる加齢による物忘れなのか、病気が原因で起こっているのかを判断してもらえます。特に、以下のような場合は早めの受診をおすすめします。

  • 急に物忘れがひどくなった
  • 同じことを何度も聞く、尋ねる
  • 時間や場所の感覚が曖昧になる
  • 以前できていたことができなくなった
  • 日常生活に支障が出ている

受診する診療科は、精神科・心療内科・脳神経内科などが考えられます。医師に症状を詳しく伝え、適切な検査や診断を受けることで、早期の治療につなげられるでしょう。

 

3-2. 生活習慣を整える

健康的な生活習慣は、脳の健康維持につながり、記憶力の低下を防ぐ効果が期待できます。具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • バランスの取れた食事
    脳に必要な栄養素(DHA・EPA・ビタミン・ミネラルなど)をバランスよく摂取することが大切です。特に、青魚・野菜・果物などを積極的に摂りましょう。
  • 適度な運動
    有酸素運動は脳血流をスムーズにし、脳機能の維持に役立ちます。ウォーキングやジョギングなどの軽い運動を習慣にしましょう。
  • 十分な睡眠
    睡眠中に脳は記憶の整理や定着を行うため、質の高い睡眠を確保することが重要です。毎日同じ時間に寝起きし、規則正しい睡眠リズムを保つように心がけましょう。
  • 禁煙・節酒
    喫煙や過度な飲酒は脳機能に悪影響を与えるため、可能な限り控えましょう。

 

3-3. ストレスを解消する

過度なストレスは脳機能に悪影響を与え、記憶力低下の原因となることがあります。自分に合った方法でストレスを解消することが大切です。

たとえば、適度な運動はストレス解消にも効果的な方法の1つです。他にも趣味に没頭する時間を持つことも、ストレス解消に有効です。音楽を聴く、映画を観る、読書をする、絵を描くなど、自分が楽しめる活動に時間を使うことで、心身のリフレッシュにつながります。また、友人や家族と過ごす時間も、心の支えとなり、ストレスの軽減に役立ちます。

その他、深呼吸や瞑想、ヨガなどもリラックス効果が高く、ストレス解消に効果的です。自分に合った方法を見つけ、日常生活に取り入れてみましょう。

 

3-4. 物忘れを補う工夫をする

日常生活でちょっとした工夫をすることで、物忘れを補い、生活しやすくできます。具体例としては、以下の通りです。

  • メモを取る習慣をつける
    大切なことや忘れたくないことは、すぐにメモを取るようにしましょう。メモ帳やスマートフォンのメモ機能などを活用すると便利です。
  • スケジュール帳やカレンダーを活用する
    予定や約束事を書き込んでおくと、うっかり忘れてしまうことを防ぎます。
  • 物の定位置を決める
    物の置き場所を決め、使ったら必ず元の場所に戻すようにすることで、物を探す時間を減らせます。
  • 声に出して確認する
    何か作業をする際に、声に出して確認する癖をつけると、記憶に残りやすくなります。

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まとめ

記憶力が急に悪くなったと感じる場合、それが加齢による物忘れなのか、あるいは認知症の初期症状なのか不安になるかもしれません。加齢による物忘れと認知症による物忘れは根本的に性質が異なります。

加齢による物忘れは、誰にでも起こりうる自然な現象です。一方、認知症による物忘れは、体験そのものを丸ごと忘れてしまうのが特徴です。本人が物忘れを自覚しておらず、日常生活に支障をきたすような症状が見られる場合は、認知症の可能性を考慮し、早めに専門医を受診することが重要です。認知症は早期発見・早期治療が大切です。

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