偶然会った人の名前を思い出せなかったり、何をしていたのか忘れてしまったりなど、更年期になって物忘れの症状が出てきて困る方は少なくありません。物忘れの自覚があってもそれが、更年期の症状だと気付かない方も多くいます。
当記事では、物忘れが最近ひどいと感じる40代・50代の女性に向けて、更年期の物忘れの原因や対処法を解説します。物忘れが多くて不安を感じる方は、ぜひご一読ください。
更年期とは、女性の閉経前後にあたる約10年ほどの時期で、ホルモンバランスの変化に伴い心身にさまざまな症状が現れる時期を指します。更年期の症状には、ホットフラッシュ(突然の発汗やほてり)、イライラ、疲労感などがあり、その中の一つに物忘れも含まれます。
しかし、こうした物忘れは一時的なものが多く、実際に更年期の女性が認知症を発症することは稀です。物忘れが気になる場合は、生活習慣や食事を見直し、ストレスを軽減する工夫を取り入れるとよいでしょう。また、適度な運動やリラックスできる時間を持つことで、心身のバランスが整いやすくなり、症状の緩和につながることもありますので、焦らずに向き合うことが大切です。
更年期の物忘れと認知症の違いは、その原因と症状にあります。更年期の物忘れは、ホルモンバランスの変動が影響して一時的に記憶が曖昧になるもので、日常的な範囲で発生することが多いです。たとえば、話の途中でふと内容を忘れるといった軽微なもので、時間が経つと元に戻ることがほとんどです。
一方、認知症は病気であり、脳の機能が低下して物忘れが進行し、生活に支障をきたします。家族の顔を忘れてしまう、何度も同じことを尋ねるといった症状が特徴的です。下記の表で、物忘れと認知症の症状の違いについて比較しています。
更年期の物忘れ | 認知症 |
---|---|
夕食のメニューを忘れる | 夕食を食べたこと自体を忘れる |
人と名前を時間が経つと思い出せる | 長年の知人や家族の名前を思いだせない |
買い物リストを忘れる | 買い物の目的や帰り道がわからなくなる |
体験したことの一部を忘れる | 体験したこと全体を忘れる |
物忘れの自覚がある | 物忘れの自覚がない |
人の名前や夕飯の内容を思い出せないといった物忘れは、年齢を問わず発生しますが、更年期の40代・50代の女性には特有の理由で物忘れが増える傾向があります。
以下では、更年期の女性に物忘れが触れる原因として考えられることを3つ紹介します。
更年期の40代・50代女性で物忘れが増える原因には、エストロゲンの減少が深く関わっています。エストロゲンは神経細胞を守り、情報の伝達を円滑に行うための重要なホルモンです。エストロゲンが減少すると、脳内で情報を処理する効率が下がり、日常の些細なことを思い出せなくなる「うっかり」が増える傾向があります。
特に、「あの人の名前が出てこない」「夕飯のメニューが思い出せない」など、日常的な場面での物忘れが目立ちやすくなるのも、エストロゲンの減少が背景にあるためです。
更年期障害によって生じるストレスや疲労も、物忘れが増える原因の一つです。ホルモンバランスの変化により心身ともに負担がかかり、日常的な疲労感やイライラ感が強まります。
慢性的なストレス状態は脳に影響を与え、特に記憶力や集中力が一時的に低下しやすくなるため、更年期の女性では「何をしようとしていたか忘れてしまう」「さっきまでの話を思い出せない」といった物忘れが増えることがあります。
更年期における物忘れの増加には、生活環境や外的な要因も影響しています。たとえば、仕事や家庭での責任が重くなりやすい40代・50代では、忙しさが増し、常に頭を使い続けることで脳が疲労し、集中力や記憶力が低下しやすくなります。
また、夜遅くまでの仕事や家事による睡眠不足や、過剰なストレスも影響し、日常の「うっかり」が増える原因の一つです。こうした外的要因が積み重なることで、物忘れが目立つようになってしまいます。s
更年期の物忘れは、エストロゲンの安定化に伴って自然と落ち着くケースが多いです。エストロゲンが安定することで、脳の働きも改善され、記憶力や集中力が戻りやすくなります。
以下では、更年期の女性が実践しやすい物忘れ対策をいくつか紹介します。
物忘れを予防するためには、ストレスの解消が欠かせません。ストレスが溜まると脳が過度に刺激され、集中力や記憶力が一時的に低下しやすくなります。ストレス解消法には、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動が効果的です。また、深呼吸や瞑想などのリラックス法を取り入れることで、脳がリフレッシュし、心の安定を保つことができます。
適度な休息や趣味の時間もストレスを軽減するために有効です。こうしたストレス管理を意識して日常生活に取り入れることで、物忘れの軽減が期待できるでしょう。
物忘れ対策には、脳の健康を支える食品を意識的に摂取することが推奨されています。特に、青魚に含まれるDHAやEPAといった成分は、脳の神経細胞をサポートし、脳の健康維持に役立つとされています。また、ビタミンB群は脳のエネルギー代謝をサポートし、疲れにくい体作りに寄与すると言われているため、豚肉や納豆、卵などから摂ると良いでしょう。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンCやEを多く含む野菜や果物も、脳の健康維持に役立つとされています。こうした食品を日々の食事に取り入れることで、バランスの良い栄養摂取が期待できます。
日々の生活に小さなトレーニングを取り入れることも、物忘れに効果的と考えられています。たとえば、「5行日記」といい、日々の出来事を5行で書きまとめる方法では、その日起こったことを振り返る時間が持て、記憶の整理につながります。また、クロスワードや計算といった脳トレ要素を加えることで、頭を使う習慣を自然に取り入れることができます。
覚えた内容を声に出すことも、情報を意識的に繰り返しやすくなり、記憶をサポートするとされています。こうしたトレーニングを日々続けることで、物忘れに備えた生活が可能です。
質の良い睡眠は、記憶力や集中力の維持に重要な役割を果たしています。特に、睡眠中に深い眠りに入ると、脳内で情報が整理され、記憶が定着しやすくなるとされています。一方で、睡眠不足や睡眠の質が低下すると、脳が情報を効率よく処理できず、結果として物忘れや集中力の低下が起こりやすくなる可能性があります。
日々の生活でしっかりと睡眠時間を確保し、同じ時間に就寝するなどの工夫を取り入れることで、脳が十分に休まり、記憶力の向上が期待できます。
スマホの使いすぎは、脳の働きに負担をかけ、記憶力や集中力に影響する可能性があると言われています。スマホでの情報検索に頼りすぎると、記憶に残す機会が少なくなり、物事を覚える意識が薄れやすくなるためです。特に、スマホを長時間操作すると、脳が多くの視覚情報にさらされ、処理能力が低下することも懸念されます。
スマホの利用時間を意識して減らし、手書きのメモを活用するなど、記憶を助ける工夫を取り入れると、集中力や記憶力の低下を防ぐことにつながるでしょう。
更年期の40代・50代の女性にとって、物忘れの増加はエストロゲンの減少、ストレスや疲労、外的な要因が関係しています。更年期にはホルモンバランスが乱れやすく、脳の働きや集中力に影響を及ぼすため、日常的な物忘れが増える傾向が見られます。
対策としては、ストレス解消や栄養バランスの取れた食事、脳を活性化させるトレーニング、良質な睡眠の確保などが有効です。さらに、スマホの使いすぎを避け、情報を自分で覚える意識を持つことも、記憶力を維持するために役立ちます。これらの工夫を日々取り入れ、物忘れ予防を心がけましょう。
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