中高年になって「以前より記憶力が低下した」「すぐ忘れてしまう」「思い出せない」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。記憶力の低下や記憶をスムーズに思い出せないのは加齢のせいだと考えてしまいがちですが、近年の研究では加齢だけのせいではないとも言われています。
当記事では、記憶力は年齢とともに衰えるのか、また記憶力を向上させるにはどうしたら良いのか対策を解説します。
記憶力の一部は20歳前後をピークに低下すると言われています。しかし、近年の研究では、鍛えることで記憶力の機能低下を防ぐことができると言われています。また記憶力の低下する理由においても、加齢だけでなく日常的な脳の使い方も、記憶力の低下に影響しているとされています。
学生時代は勉強において覚える機会や量がとても多いため、脳が活発に働いていました。しかし、一般的に社会に出てからは短期的な記憶力が必要になっても、学生時代のように集中して何かを記憶をするという機会は減る傾向にあります。記憶力の低下には加齢の影響もありますが、記憶する機会が減ることでも低下につながっている可能性があると言われています。
仕事のスケジュールや人の名前、ちょっとした雑学までスラスラ覚えているなど、身近に記憶力が良い人がいると、「どうしてこんなに覚えられるんだろう?」と疑問に思うこともあるでしょう。実は、記憶力の良い人にはいくつかの共通する特徴があると言われています。
以下では、年齢に関係なく記憶力を維持できる人の特徴を紹介します。
記憶力が良い人は、新しいことを知ったり挑戦したりするのを怖がりません。新しい情報に興味を持ち自ら進んで学ぼうとする姿勢は、脳の活性化につながります。自分にとって面白いと感じた情報を深く掘り下げ、繰り返し考えたり実践したりするため、記憶が定着しやすいです。
また、好奇心を持つことで、脳が「これは重要な情報だ」と判断し、記憶の優先度を高めることも分かっています。そのため、新しいことを学ぶことに対して前向きで、楽しみながら情報を吸収する人ほど記憶力が良い傾向があります。
脳の働きを最大限に引き出すには、十分な睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動が必要です。特に、睡眠は記憶の定着に大きく関わると言われており、睡眠中に脳は日中に得た情報を整理し、長期記憶として保存する働きを持っています。
また、食事も記憶力に影響を与え、魚に多く含まれるDHAやEPA、ナッツ類に豊富なビタミンEなどは、脳の健康維持に役立つとされています。適度な運動も血流を促進し、脳の活性化を助けるため、日々の習慣として取り入れることが大切です。
健康的な生活をすることで身体機能と摂取した栄養素が認知機能に良い影響を及ぼすため、結果的に記憶力の良い状態が生まれます。
何かを覚えるには集中力が必要となるため、記憶力が良い人は集中力が高いという傾向があります。知りたいという感情や必ず覚えられるといったポジティブな感情は、記憶する上でとても重要です。
例えば、勉強する際に興味がなければ他のことに気が向いてしまったり、どうせ覚えられないと勉強すると本当に覚えられなかったりします。記憶力の良い人は無意識であっても「覚えたい」「覚えよう」という感情が生まれているため、高い集中力で取り組みます。
相手の話をよく聞いている人も、記憶力が良い人の特徴の一つです。人の話を注意深く聞くことで、自然と情報を頭に残す力が鍛えられます。また、話の内容を整理しながら聞くことで、記憶に残りやすくなるのも特徴です。
相手の言葉をただ受け流すのではなく、「どんな意図があるのか」「自分に必要な情報はどれか」と意識して聞く習慣が、記憶力の向上につながります。会話を丁寧に聞く姿勢は、記憶力の良さだけでなく人間関係の向上にも役立ちます。
「年齢を重ねると記憶力が落ちる」と感じることがあるかもしれませんが、実はちょっとした工夫や習慣で記憶力は向上させることができます。脳は使えば使うほど活性化されるため、意識的に刺激を与えることが大切です。
普段の生活の中で、楽しみながら記憶力を鍛える方法を取り入れることで、「まだまだ自分も成長できる」と前向きな気持ちになれるでしょう。以下では、今日から実践できる記憶力アップの対策を紹介します。
睡眠中に脳は日中に得た情報を整理し長期記憶として保存する作業を行います。特に、深い眠りである「ノンレム睡眠」の間に脳内の情報が整理され、学んだことが定着しやすくなると言われています。質の良い睡眠を確保し脳の働きを最大限に生かして、記憶力向上につなげましょう。
以下は、適切な睡眠をとるためのポイントです。
毎日同じ時間に寝て起きることで、体内時計が整い、質の高い睡眠を得やすくなります。
ブルーライトやカフェインの摂取は脳を覚醒させ、寝つきを悪くする原因となります。就寝1時間前にはスマホの使用を控え、リラックスした状態で布団に入るのが理想です。
昼間に15~20分程度の昼寝をすることで脳の疲れをリセットし、午後の集中力や記憶力の向上につながります。ただし、長すぎる昼寝は夜の睡眠に影響を与えるため注意が必要です。
記憶力を向上させるには、日常的にバランスの良い食事を心がけ、食事の中に記憶に関連する栄養素を含んだ食品を取り入れるのがおすすめです。以下は、記憶力向上につながる栄養素と食品です。
DHAやEPAは、脳の神経細胞を活性化し情報伝達をスムーズにする働きがあります。特に青魚(サバ・イワシ・サーモンなど)に多く含まれており、積極的に摂ることで認知機能の向上が期待できます。
レシチンは、脳内で「アセチルコリン」という神経伝達物質の生成を助け、記憶力をサポートする栄養素とされています。大豆製品(納豆・豆腐・味噌)や卵に豊富に含まれています。
脳の老化を防ぎ、神経細胞を保護するとされている栄養素です。ビタミンCは柑橘類やキウイ、ビタミンEはナッツ類やアボカド、ポリフェノールはチョコレートやブルーベリーに多く含まれています。
日常的な運動は、脳の血流を促進し、神経細胞の働きを活性化させることで記憶力の向上に役立つと言われています。特に有酸素運動は脳の記憶を司る「海馬」の機能を高める効果があるとされ、継続することで脳の健康維持も期待できます。
運動はストレスの軽減にも効果的とされており、リラックスした状態は記憶の定着を助けます。ウォーキングや軽いストレッチなど無理のない運動から始め、日常に取り入れることがポイントです。継続することで記憶力アップにもつながるでしょう。
人との会話も、記憶力の向上に効果的だと言えます。コミュニケーションを通じて自分の考えを言語化したり、相手の話を理解しようとしたりすることで脳が活性化し、記憶の定着や想起を促します。特に、会話の中で学んだ情報を繰り返し話すことで記憶が強化されやすくなります。
また、対話は感情の刺激にもつながり、感情と結びついた情報は記憶に残りやすいとされています。日常的に家族や友人と話す機会を意識して増やすことが、記憶力維持の一助になります。
記憶力の向上には、ただ覚えるだけでなく「思い出す」ことが重要です。脳は情報を思い出すたびにその記憶を強化し、定着させる性質があります。例えば、一日の出来事を思い出しながら日記を書く、思い出せない名前をすぐ検索せず考えてみる、学んだ内容を人に話すといった行動は、記憶力のトレーニングになります。
覚えるだけで満足せず、意識的に「思い出す」習慣を持つことが、記憶力を鍛える効果的な方法です。毎日の生活に取り入れやすい工夫から始めてみましょう。
記憶力は加齢によって低下すると言われていますが、実は日々の生活習慣や行動によって改善や維持が期待できます。好奇心を持って学ぶ姿勢や十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動が記憶力の向上に効果的です。
また人との会話や一日の出来事を振り返るなど「思い出す」ことを習慣化することで、記憶の定着が促されます。記憶力が低下しているなと感じる方は、簡単に取り入れられるものから始めて記憶力の向上を目指しましょう。
記憶力低下は20代からはじまるの!?
記憶力が低下しても平気?
なんで歳を取ると忘れっぽくなるの?
そんな疑問にこちらのページで答えています。
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